険悪な職場で働くことになったとき、あなたならどうしますか?
我慢して働きますか?
それとも、転職しますか?
もしあなたに挑戦する気持ちがあるなら、本記事はまさにうってつけです。
なぜなら、氷点下な職場をトロピカルに変える方法をドドンとお伝えするからです!
本記事では、
- 険悪なムードになる7つの原因
- 職場が明るくなる8つの秘訣
- 人間関係が絶対にうまくいく3つの型
についてお話しします。
パン
ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。
本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!
本記事のゴールは、あなたが最強のリーダーになることです!
目次
険悪な職場とは?特徴(原因)を7つ挙げてみた
まずは、険悪な職場の特徴(原因でもある)を7つご紹介します。
いくつ当てはまる?険悪な職場の7つの特徴
- 笑顔がない
- 名前を呼ばれない
- 意見を聞き入れてもらえない
- 不条理に叱られる
- すべて命令(~して・~しろ)
- プライベートな会話はゼロ
- 不満を感情的にぶちまける人がいる
あなたの職場ではいくつ当てはまりましたか?
実は、以上の7つの特徴には、ある1つの共通点が隠されています。
一体何か、わかりますか?
険悪なムードの原因「欲しいものを与えられていない」
もったいぶらずに答えを言ってしまうと「重要感を与えられていない」です。
人は誰でも「重要人物になりたい」と思っています。あなたも仕事をするなら人から評価されたいと思いませんか?
- 笑顔を向けてほしい
- 私の名前を呼んでほしい
- 私の意見を検討・反映してほしい
- 私の都合や気持ちに配慮してほしい
- 命令ではなくお願いをしてほしい
- 私のことを話したい
- 私をストレス発散のサンドバックにしないで
上記の7つは誰もが思っていることです。
したがって、険悪な空気が発生しているときは「重要感が不足している」というサインなんですね。
1つ実例を挙げてみましょう。
重要感を与えて険悪なムードをひっくり返したときのエピソードです。
体験談:Sくんを全面的に信頼してみた
(コイツ、シカトしやがった!)
ぼくが現場仕事でリーダーをしていた頃の話です。
ある現場で、途中から増員でやって来た、ぼくよりも1~2歳若いSくんという作業員がいました。
彼はなぜかぼくに対して「お前のこと認めない」という態度を参戦2日目から取ってきまして。。。
そこでぼくは、Sくんをサブリーダーに任命して、チームを与えて好きに作業させたんですね。『結果さえ出せばOK』と割り切ったわけです。
ところが、Sくんチームはミスを繰り返したのです。
ぼくからすれば、Sくんの生意気な態度を罵倒するチャンスでしたが、そうはしませんでした。
Sくんの立場に立って「ミスは仕方がないこと」「大変だと思うけどやり直してほしい」と笑顔でやさしく伝えました。
彼のチームがミスする度に「君たちならすぐできる」と伝わるように、誠実に励ましました。
すると、彼の態度は180度変わりました。とりわけ、何気ない会話の中で「Sくんにはいつも助けられていますよ」と伝えたのがすごくよかったみたいです。
心からの敬愛と信頼をもって、ぼくに尽くしてくれるようになりました。
このとき以外にも、リーダーとして認めてもらえないことは何度かありました。でもオセロで一気に逆転する勢いで信頼を勝ち取っています。
次は、重要感を与えて職場の雰囲気を改善する簡単なコツをご紹介しますね。
ドンとこい!職場が明るくなる8つの秘訣
もっと楽しく仕事したいと思いませんか?
職場が明るくなれば、この願いは実現します。
秘訣はズバリ「相手が欲しがっているものを与える」です。既にご存知の通り、相手の「重要人物になりたい」という気持ちを満たしてあげればいいんです。
そのための具体的な方法を8つ挙げました。
他にもありますが、とりわけ簡単なものをピックアップしています。
- 信用を得るには時間が必要と心得る
- 笑顔を忘れない
- 名前をたくさん呼ぶ
- 相手の立場に立って意見を言う
- 心の中で「好きです」と唱える
- 奉仕の心を持つ
- プライベートな質問を積極的にする
- 感情的な人を陰で褒める
それぞれ解説しますね。
方法1:信用を得るには時間が必要と心得る
「まだ信用されていないだけ」
これは、ぼくが最も大切にしている心構えです。
人は正当に評価されないとき、つい「してやったのに、その態度なんなの?」と思ってしまうものです。でも人が他者を評価するには、結果の前に信用が必要なんです。
例えば、銀行がお金を貸したり、会社が人を雇用したりするのも、信用したからこそですよね。
つまり、相手が険悪なままなのは、まだ信用されていないだけということです。
ここから先の秘訣はまさに信用を積むためのものです。
方法2:笑顔を忘れない
どうして子犬はかわいいのでしょうか?
逆に、どうしてネズミはかわいくないのでしょうか?
この違いは「笑顔を向けてくれるかどうか」にあると思います。
ネズミは警戒心MAXで、ちっとも笑顔を向けてくれません。
ところが子犬は笑顔どころか、しっぽまで左右に振ってくれます。それも必死に。
とどのつまり、笑顔は好意を向けることなんです。お店に入った時「しばらく顔見せなかったじゃない。これはサービスだよ」と言ってウェルカムドリンクをくれるのと同じ効果が笑顔にはあります。
明るく爽やかな笑顔を心がけましょう。
方法3:名前をたくさん呼ぶ
「この人、私の名前を覚えててくれたんだ」
と思った経験はありませんか?
名前は、特別な響きがありますよね。
呼ばれれば「認められている」ような気がします。
ポイントは「たくさん呼ぶこと」です。積極的に呼ばないと「あの」とか「すみません」ばかりで、なかなか名前を言わないものです。
険悪な相手の態度を変えたいときは「1日3回その人の名前を呼ぶ」というノルマを自分に課すといいですよ。
方法4:相手の立場に立って意見を言う
険悪なムードを一撃で砕く方法を知りたいと思いませんか?
お世辞やゴマすりなんていりません。ただ相手の立場に立って意見を言えばいいだけです。
例えば、意見が「命令」と感じられるのは、次のような言い方の場合です。
A
コレはこうしましょう。
自分の意見を押し付けているようですよね。
ムッとすること間違いなしです。
では、こうしたらいかがでしょうか。
B
コレはこうしたほうがいいと思いますが、阿部さんはどう思います?
コミュニケーションは「相手中心」で進めるとものすごく上手くいきます。
相手を変えてやろうと必死にならずとも、自分より相手の気持ちを優先するだけであっという間に仲良しですよ。
方法5:心の中で「好きです」と唱える
険悪な相手と接する必要があるとき、ぼくはよく「好きです」と念じています。
なぜなら、すごく簡単なのにジワジワと効果が出るからです。
FBI捜査官が人の心理を見抜くとき「ヘソとつま先の方向」をチェックするそうですが、理由は「人の好意や信頼は体の向きに現れるから」です。
- 好意:体をまっすぐ向ける
- 警戒:体の向きを対象からズラす
なぜこの話をしたかというと、険悪なのは相手がこちらの体の向きを見て「コイツ、心開いてないな」と無意識に感じ取るからです。もちろんあなたも、相手の体の向きを見て同じことを感じ取っています。
そこで、心の中で「好きです」と唱えます。たったこれだけで、体の向きは真っすぐ相手の方向を向きます。
すると、相手はなんとなく「じゃあこちらも心を開こう」となるんです。簡単でしょ?
方法6:奉仕の心を持つ
相手の態度がどうであれ、尽くすと決めたら楽なもんです。そうやってやるべきことをやると、いつの間にかあなたを中心に人間関係が好転していきますよ。
逆に「人より楽したい」と思っていると、職場は一向に明るくなりません。それどころか、自分を正当化するために悪口・陰口をまき散らす人もいます。
険悪だからこそ、奉仕で戦いましょう。
方法7:プライベートな質問を積極的にする
プライベートな質問ほど「あなたに興味があります」というメッセージが伝わるものはありません。
- これまでどんな仕事をしたことあるの?
- もうすぐ赤ちゃん生まれるんだって?
- この前言ってた資格の試験どうだった?
「心を開く」は人間関係がうまくいく最初のステップです。
ですが、中には「雑談すればいい」と曲解して「自分語り」する人もいます。
- この前妻とこんなケンカしてさ…
- 息子へのプレゼントは何がイイと思う?
- この仕事向いてない気がするんだよね
険悪な空気の中でコレをされるとウザいどころか殺意を感じます。明るい職場になるまでは我慢しましょう。
方法8:感情的な人を陰で褒める
最後に、少しレベル高めの方法も紹介します。
「感情的な人を陰で褒める」です。
- ちょっとしたことですぐ怒る人
- 自己主張が強い人
- 気分でものを言う人
つい陰口を言いたくなるような人を、あえて「実はあの人、こういう面で有能だよ」と陰で褒めてみてください。
すると、険悪なムードの拡大は防げます。
それどころか良い雰囲気が職場全体に広がります。
そしてなにより、あなたが「良い人」認定されます。人の良い面に目を向けられるあなたは、間違いなく重宝がられますよ。
反対意見は目の前の相手に対する否定・攻撃と受け取られます。次はあなたが陰口の対象になってしまうので、意見がぶつからないときを選んで人を褒めましょう。
人間関係がうまくいく!人を褒める3つの型
もっと人に好かれてみたいと思いませんか?
もっと簡単に人を褒められたらと思いませんか?
これからお伝えするのは「人を褒める3つの型」です。
コレをされた相手は、本心の褒め言葉じゃないとわかっていても心のドアを全開にしてしまいます。
ぜひ険悪な相手・仲良くしたい相手に実践してみてくださいね。
「褒めたつもり」だと逆効果
あなたは「褒める」と「お世辞」の違いがわかりますか?
この答えが何であれ、結局「お世辞」と受け取られたら意味ないですよね。
それどころか「この人、私を褒めて操ろうとしている」と思われたら逆効果です。
実際、この事象(操作するために人を褒めること)を危惧している偉大な人物がいます。フロイトやユングに並ぶ心理療法家アルフレッド・アドラーです。
次の記事では、アドラーが教える「人を褒めてはいけない」の真の意味を解説しています。
要するに、「人を褒めさえすれば人間関係はうまくいく」と妄信するのは危険ということです。
「褒める」と「お世辞」の違いとは
先ほどは「褒める」と「お世辞」の違いをスルーしましたが、ここでその違いを明かしますね。
ズバリ「相手に響いたかどうか」です。
実例を挙げると、ぼくはある女性に「かわいいね」と褒めたのですが、返答は…
「かわいい」って言われるの嫌い。
せっかく褒めたのに、逆効果でした。
自己評価が「私は全然かわいくない」なので、お世辞としか感じないわけです。
当時のエピソードと正解の褒め方を知りたい方はこちらをどうぞ。
響き方は3パターンある
さて、ここからが本題です。
人が褒め言葉を聞いて「褒められた」と確信するには、一体何が必要なのでしょうか?
それは「相手の性格に合った褒め方」であることです。
人の性格は大きく分けてビジョン・ピース・ロジカルの3種類です。
褒め方を相手のチャンネル(性格)に合わせてあげると、たとえシロアリが食い散らかした朽木のようにボロボロな人間関係でも、信頼の新芽がピョコっと顔を出します。褒め続ければ、わずか数日で大輪の花を咲かせることも可能です。
パン
結論だけお伝えするので、もし興味が湧いたら本記事の1番下にある広告リンクから性格統計学の公式ページをチェックしてみてください!
ビジョンに響く褒め方は「驚愕」
相手の性格がビジョンなら、ノリがいい褒め方をするといいですよ。
例えば、こんな感じです。
- おお!!スッゲェ!!
- マジ?!やったじゃん!!
- うわっ!めっちゃおいしい!!
言葉の内容より、あなたの驚いた様子を見て「よっしゃ!」と感じます。
ビジョン以外の人には気恥ずかしいと思いますが、ぜひ飲酒後のようなノリで褒めてみてください。
ピースに響く褒め方は「感謝」
相手がピースなら、褒めるよりも感謝のほうが効果的です。
- ~してくれてありがとう。
- ~してくれて助かったよ。
- いつも助かってるよ。ありがとう
ピースが頑張れるのは、人の役に立ちたいから、人に尽くしたいからです。
どんなに小さいことでも、事あるごとにお礼を言うことをおすすめします。
生意気なSくんはピースだった
もう忘れてしまったかもしれませんが、本記事の前半でご紹介したエピソードのSくんはピースでした。
だからこそ、「Sくんにはいつも助けられていますよ」が相手の重要感を刺激する最大級の褒め言葉だったのです。
ロジカルに響く褒め方は「指摘」
ロジカルが相手なら、むしろ褒めようとしないほうがいいです。
- 今日のお味噌汁、高い味噌使ってる?
- 時間ピッタリに到着したね。
- この短時間に2つも仕事終わらせたの?
「事実を指摘」すれば、相手は「褒められた」と感じてくれます。
相手のこだわりポイントを指摘できたら、こちらが驚くくらい喜ばれますよ。
褒め方のコツを簡単にまとめたこちらの記事もおすすめです。
まとめ:「相手中心」で接すれば信頼の花は満開に!
以前までのぼくは、人間関係のコツは「良い人になること」だと思っていました。
そのせいで素の自分を出せないこともよくありました。
でも、本当に大切なのは「相手を知ること」だとわかりました。
本ブログを通じて、そして実際に試していただく中で、この違いを存分に味わっていただければ幸いです。
本記事を面白いと思った方は、他の記事も読んでみてくださいね。
今回は以上です。