褒めてはいけないは間違い?!アドラー心理学の意外な真実とは

4 min

「人を褒めてはいけない」で有名なアドラー心理学間違っているかもしれません!!

なんと、心理学者アルフレッド・アドラー(以降アドラー)は褒め言葉を「人を操るための言葉」と感じる性格と判明しました。

アドラーにとっては褒める=操るための行為ですが、あなたも同じとは限りません。

本記事では、

  • 「褒める」と「勇気づける」の違いとは
  • アドラーが知らない「響く褒め方」
  • アドラーの性格と判明した経緯

についてお話しします。

パン

パン

ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。

本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!

本記事を読めば、「響く褒め方」重要性理解できるはずです!

「褒める」と「勇気づける」の違いとは

まずは、アドラー心理学の「人を褒めてはいけない」について解説しますね。

「ほめて伸ばす」は間違い?

突然ですが、あなたに質問です。

部下が成果を出したとき、あなたならどちらを選びますか?

<strong>A</strong>

A

よくやった!えらいぞ!

<strong>B</strong>

B

ありがとう。感謝するぞ。

Aは「褒め言葉」で、Bは「感謝の言葉」ですね。

常識では「ほめて伸ばす」なのでAが正解かと思いきや、アドラーは「絶対B。断固B」と主張します。

なぜでしょうか?

人を褒めてはいけない理由とは

アドラー心理学は本『嫌われる勇気』で世界的に有名になりました。

読むだけで心が自由になる最強の本です!
ぼくもすごく感銘を受けました!

そんなアドラー心理学ですが、教えの中に「人を褒めてはいけない」とあります。

簡単に言うと、

「褒めるという行為には人を操る意図がある。だから教育に良くない」

ということです。

ポイント

「褒められるから」で頑張ってくれる“都合のいい人間”を作っている

例えば部下(あるいはお子さん)を褒めるのは「もっと褒められたい!」を狙っているからであり、褒めに対する依存状態を作る行為です。動機が「褒められるから」だと「ありのままの自分がしたいこと」ではなく、自律性を欠いています。

…とアドラーは考えます。

つまり人を育てるには「上から評価して褒めてはいけない。横から勇気づけることが大切」というのがアドラー心理学の教えです。

そしてアドラーいわく、人が最も勇気づけられるのは、共同体への貢献を「横から感謝されたとき」なのだそうです。

なので、先ほどの質問はBが正解ということですね。

さーて、ここからが楽しい

反論タイムだ!!

「褒める」も「勇気づける」も結局同じ?!

ぼくが本記事で1番伝えたかったことは、ズバリ「アドラーにとっては」です。

順番に説明しますね。

ぼくの主張

「感謝が響く人」には褒め言葉が響かない
「褒め言葉が響く人」には感謝が響かない

アドラーの性格は前者すべての人に「褒めてはいけない」は間違っている。

性格統計学から見た「褒める」と「勇気づける」の違い

結論から言うと、アドラーの「褒める」と「勇気づける」の違いは、

性格統計学だと「響かない伝え方」と「響く伝え方」の違いでしかありません。

「性格統計学」って何ですか?

性格統計学を1文で説明

自分と相手の性格の違いを理解し、相手を正しく受け止め、相手に響くように伝える技術

話を戻します。
アドラーの主張では、褒める=操るための行為でした。

では、あなたにお聞きします。

あなたはどちらのタイプですか?

  • 感謝の言葉を聞くと、心が満たされる
  • 感謝の言葉を聞いても「礼儀」としか感じない

前者なら、あなたはアドラーと同じピースの可能性が高いです。

性格3タイプ
パン

パン

ピースは人の役に立つことに喜びを感じます。ちなみにぼくもピースです!

ピースは褒め言葉を必要としません。
むしろ「何か裏がある?」と感じるほど。

ピース相手に心から褒めても、なかなか響きません!!

ピースにとっての褒め言葉は「助かった」や「ありがとう」なんです。

したがって、アドラーは自身の世界観において「褒める=操るための行為」と感じたわけです。

パン

パン

性格がピースな人は、どれほど褒められても「ありがとう」がないと「ほんとに役に立ったのかな?お世辞かな?」と不安になります(>_<)

アドラーは性格統計学を学ぶべきだった!

もしアドラーが性格統計学を学んでいたら、きっとこうなっていたはずです。

アドラーのひとり言

この人の「すごいじゃん!」は、私には響かないけど、本心で褒めているのだな。

あの人の「ここはいいけど、ここがちょっと」という指摘は、私には否定に感じるけど、褒めた上での「次はもっとうまくやれる」という追加のアドバイスなのだな。

私は褒め言葉なんていらない。ただ「ありがとう」と言ってほしい。けれど、他の人にとっては「褒め言葉」が感謝の意なんだ。私とあの人は、感じ方が違うのだ。

褒め言葉も「勇気づけ」になる(勇気づけとは)

「勇気づけ」とは

困難を克服する活力を与えること
Byアドラー心理学

実のところ、相手の性格に響く褒め言葉なら「勇気づけ」は可能です。

「すごい!」と褒めても勇気づけにならないのでは?

アドラーは「褒めると相手の自律性を奪う」と言いますが、「響く褒め方」ならきちんと自律性を高めることができます。

なぜなら、自己肯定感が高まるからです。

自律性とは:
他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動を決められる性質のこと。
*weblio辞書参照

自己肯定感はとても大事!
コレがないと「うつ」になります。

だからこそ、褒めることが大切なんです!
それも「響く伝え方」で!

アドラーやぼくにとっては、感謝が「私には価値がある」につながります。

でも他の性格タイプでは、大げさな褒め言葉具体的な評価が「自己肯定感」につながるわけです。

アドラーの性格を調べてみた

性格統計学を扱う株式会社ジェイバン「伝え方ラボ」というアプリ(のようなもの)を提供しています。

この中で相手の誕生日を入力すると「持って生まれた性格」が出力されます。

本当なら出力結果をお見せしたいのですが、残念ながら1908年生まれ以降しか入力できませんでした。。。

アドラーの生年月日は1870年2月7日wiki参照)です。

そこで、性格統計学の中級で学んだ「性格診断方法」を自力でやりました。

十干十二支を調べよう

「持って生まれた性格」を知るには「十干十二支」が必要です。

「理由」は省きます。説明が長い&未受講の方には難しいので。。。

干支カレンダーで調べたら、アドラーの十干十二支は「甲戌(きのえいぬ)」でした。

  • 黄=ピース
  • 赤=ビジョン
  • 青=ロジカル

ピースですね。

性格診断の全容はお見せできません!
気になる方はご受講をお願いします!

アドラーいわく、人が最も勇気づけられるのは、共同体への貢献を「横から感謝されたとき」でしたね。

完全にピースタイプじゃん!!笑

パン

パン

ぼくもピースなので「嫌われる勇気」を読んだときは本当に感銘を受けました。ですが…

「アドラーの世界観では」と知って少しガッカリしました。

他の人の世界観に気がつけなかったのかなと。心理療法家だったのに。

アドラー心理学の「勇気づけ」は間違っていた?!

ピースにとって、感謝は褒め言葉ではありませんが、心に響きます。

でも違う性格タイプだと「感謝=礼儀」止まりで、心に響きません。なので勇気づけになりません。

つまり、アドラー心理学は正しいと思うけれど、「勇気づけ」に関しては世界の3分の1しか見えていないということです。

性格3タイプ

…という訳で。

「褒めてはいけない」は間違った教えです!!

言いたいことを言えました。

それでも『嫌われる勇気』は人生観が大きく好転する1冊で非常におすすめです!

まとめ:アドラーは世界の3分の1しか見えていなかった

本記事を書こうと思ったキッカケは、アドラー心理学「人を褒めてはいけない」の解説記事を読んで違和感を感じたからです。

心から「スゴイ!」と思っても、本人に伝えてはいけないの?

どこが良かったかというフィードバックも与えてはいけないの?

その記事では「そう」でした。
でもぼくは「それは違う」と直感しました。

性格によって「響く言葉」は違います。

大切なのは、相手に響く言葉で伝えてあげることです。

これこそが本当の「勇気づけ」ではないでしょうか?

本記事を面白いと思った方は、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

今回は以上です。

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勇者パン

勇者パン

資格:伝え方コミュ検定「上級」取得済
 あなたは「アイツ何なの?」と誰かにムカついたことはありませんか?
 本ブログのテーマは【響く言葉でアイツを変える!】です。
 人に影響を与えて幸せを掴みましょう。ぼくは対人能力のおかげで過去に2度スカウトされて月収16万→45万になりました。
 人間関係でストレスを抱える読者の方々に解決方法をお届けします!

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