あなたは「お互いに褒め合う明るい職場」にしたいですか?
結論から言うと、褒められる行為を頑張るより、褒められる間柄にしたほうがいいです。
本記事では、
- なぜ職場で褒められないのか
- あなたが習得すべきスキルは何か
についてお話しします。
パン
ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。
本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!
本記事を読めば、お互いに褒め合うステキな職場を自分で作れるようになるはずです!
目次
なぜ仕事でこうも褒められないのか?
まずは「仕事で褒められないのは当たり前」という空気感について見ていきましょう。
いかにも「冷めた職場」という気がしますよね。
ところが、アットホームな職場でも「褒める」は難しいようです。
【体験談】アットホームな職場なのに、褒められない人発見
ぼくは治験で色々な病院に行きました。
正直、事務的に対応する病院が多いです。
でも、珍しいことに、冗談と笑い声が絶えない明るい病院がありました。ぼくがベッドで採血されているときも、治験スタッフ同士で冗談を言い合ったり、褒め合ったりしているわけです。
ここ、いいな~と思ったので、何回かその病院で治験を受けました笑
でも実は、いました。
「注目されていない人」が!
あるとき、食事が済んで割り当てられたベッドに戻ると、掃除中のおばさんがいました。なので背後から「ありがとうございます」と声をかけたんですね。
すると、掃除のおばさんはバッとこちらに振り向いて、破顔しました。
とてもうれしそうでした。
急に声をかけて驚かせちゃったかな…と思ったのですが、おそらく違います。
この人は「ありがとう」を全然言われていなかったのでしょう。
そう思った根拠は、こっそりと掃除していたのが、積極的になったから。
以前は、治験スタッフの誰とも会話せず黙々とゴミ箱を空にしたりベッドの下を掃いたりしていたのです。
それが、急に職場の一員として治験スタッフと会話するようになり、治験参加者に対しても話しかけるようになりました。
きっとぼくの言葉で「自分は役に立っている」と実感できたからでしょう。。。
褒められる側が心を閉ざしている可能性
掃除のおばさんはしっかりと仕事していたと思います。
でも、治験スタッフの誰も声をかけていません。
声をかけていい雰囲気じゃないんですよね。
心を閉ざしているといいますか、一人で黙々と「やることをやっているだけ」ですから。
だから周りは「仕事だから当たり前」という感じで何も言いません。
気軽に褒めてもらうには「仲良し」が必須条件
周りの人と心が通じ合っていると、気軽に褒めてもらえます。
例えば、良好な家族は食卓で「おっ!これおいしい!」とよく言いますよね。褒めたつもりゼロ。ただ感想を言っただけ。でも作った人はうれしいと感じます。
では、冷めた家族はどうでしょう。
「味覚死んでるの?」と思うほど何も言いませんよね。
つまり、「できて当たり前の仕事だから褒めない」は大間違いということ。
「簡単に声をかけられる間柄ではない」が本当の問題だとぼくは思います。
褒め言葉は、褒められる側の「受け止め方」次第
問題はもう1つあります。
こちらの方が深刻かもしれません。
相手は「褒めたつもり」でも、あなたは「お世辞」と感じることが本当によくあります。
それどころかネガティブな意味として受け取ることも。
- バカにしてる?
- コントロールしようとしてる?
- 自己啓発の本でも読んだ?
つまり、褒め言葉は「ただ言えばいい」というものではないということ。
相手に響く褒め方ができてはじめて相手は「褒められた」と感じます。
例えるなら、相手のために酢豚を作ったのに「私が嫌いなパイナップル入れるとか、嫌味?」と解釈されるようなもの。
実例として、女の子を口説くときに「かわいいね!」と言って失敗した体験談を書きました。ぜひ読んでみてください。
とどのつまり、褒められる側は「相手は褒めてくれている」と受け止めるスキルが必要なんです。
褒められる側に求められる3つのスキル
「仕事で褒められないのは当たり前」という常識をぶち破ってやりましょうよ!
以下の3つを実践すれば、あなたの心がとても軽くなって、職場に良い影響を与えるはずです。
- 「言われてうれしい言葉は人によって違う」ことを知る
- 受け止め方を変える
- あなたから人を褒める
1:言われてうれしい言葉は人によって違う!
あなたが「褒められた」と認識できなければ、褒められていないのと同じです。
例えば、先ほどの掃除のおばさんは「すごい!ピカピカですね!」と褒められても、きっとこう感じるでしょう。
なんとなく、演技で褒められている感じがする…
1番うれしい言葉は「ありがとう」のはずです。
どうしてわかるかというと、ぼくも同じ性格タイプだから。
- ありがとうと言われると認められた気がする
- すごい!と褒められてもうれしくない
- むしろ「操ろうとしてる?」と邪推するレベル
あなたも「助かったよ」で満たされるなら、同じ性格タイプです。
人は「自分が言われてうれしい言葉」で相手を褒める
何が言いたいかというと、あなたはすでに「褒められている」かもしれないのです!
すごい!ピカピカですね!
(褒めているつもり)
お褒め頂き、ありがとうございます。
(きっとお世辞だろうな…)
実は、「褒めたつもり」は道路に落ちているタバコの吸いガラくらいたくさん日常に潜んでいます。
2:受け止め方を変えよう
性格統計学を学ぶと、相手の性格がわかるようになります。
そして相手の性格がわかると、受け止め方を変えることができます。それも簡単に!
ケース1:「すごい!」→感謝と解釈
例えば、相手が「すごい!ピカピカですね!」と言えば、ぼくは「感謝を表現しているのだな」と解釈できるようになりました。
ケース2:「何も言わない」→褒めていると解釈
他にも、仕事で上司を率先して手伝ったとして、でもその上司は「何も言わなかった」としますよね。
ぼくもそういうことはよくありましたが、以前までなら「ありがとうの一言くらい言え!」と内心思ったものです。
でも、性格統計学を学んでからは「この人はロジカルだから水準が高いんだ」「こちらを認めているからこそ何も言わないんだ」と解釈できるようになりました。
要するに「何も言わない=褒めている」と受け止められるようになったということです。
性格統計学のおかげで人間関係の悩みやストレスが激減しました!(^^)/
3:あなたから人を褒めてみよう
相手に響く言葉で褒めましょう。
相手の心をくすぐりましょう。
そうすれば、相手もあなたを褒めてくれます。
どう褒めたらいいのかは、こちらの記事をご覧ください。
自分が心を閉ざしていたら、相手は褒めてくれません。
あなたが率先して行動すれば、職場は晴天のように明るくなって、お互いに褒め合うようになりますよ。
まとめ:まずは「褒め」を正しく解釈しよう
性格統計学を提供されている稲場社長も、事業が上手くいかなかった当時は「すごい!」と連呼していたそうです。
でも多くの部下は「操作されている」と感じて退職したそうです。
相手は褒めたつもりでも、自分はそう感じない…
すると「どれほど頑張っても褒められない職場」となります。
相手の性格を理解すれば、言葉の意味を正しく解釈できますよ!
今回は以上です。