説明がヘタだと、聞く側はとてもストレスですよね。
話す側も「なんでうまく話せないかな」と自己嫌悪です。
結論から言うと、その方は「そういう性格」なんです。個性を潰すような克服方法だともったいない!
本記事では、
- 説明が苦手な人の特徴
- 説明下手と性格の関係
- 説明下手を改善するおすすめの方法
についてお話しします。

パン
ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。
本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!
本記事のゴールは、あなたのストレスを大幅に減らすことです!
目次
説明が苦手な人の典型的な特徴5選
説明が苦手な人の特徴を5つピックアップしました。
心当たりはありますか??
- 思いついたまま説明してしまう
- 話が長い
- 話が退屈(面白い話をするのが苦手)
- オチが下手(…で?と思わせてしまう)
- 準備しても、本番でド忘れする
1つずつ解説しますね。
特徴1:思いついたまま説明してしまう
話を順序だてて説明するのが苦手です。
とくに、いきなり「状況説明しろっ」と言われると、どこから話せばいいのかわからなくてパニックになります。
言い訳は「緊張してしまって…」ではありませんか?
ずっとオロオロするわけにもいかず「とりあえず何か言う」で論理展開がめちゃくちゃになりがちです。
特徴2:話が長い
情報を過剰供給する傾向があります。
相手は「結論と要点だけでいい」と思っていても、自分は「そもそもの経緯も説明しなきゃ」と思って1から10まで説明してしまうわけです。
結果として、話の主旨が伝わりません。
特徴3:話が退屈(面白い話をするのが苦手)
説明がうまい人は相手と「会話」します。
ところが、説明が苦手な人は「話すこと」に意識が向いていて、相手の様子に気が回りません。一方的に話す「演説」です。
…聞かされる方は苦痛です。
特徴4:オチが下手(…で?と思わせてしまう)
結論を最初に言いません。
しかも…
- 結論は最後
- 結論を言わない
- 話があちこちに飛ぶ
なので、聞いている側は「この話はどこにつながっているんだ?」と置いてけぼりに。
そのため、聞き手はジーっと聞いたあと、最後に「…で?」となります。
オチとは「相手の予想を裏切る」こと
「面白いオチ」は相手の予想を裏切ることで作れます。…が、説明が苦手な人はオチを言えません。
なぜなら、「相手に話の展開を予想させる」という第一段階に失敗しているからです。
実際に試してみましょう。
例えば、ある人が友人にこう言ったとします。

冬にサンダル履いてると「寒くないですか?」ってよく聞かれるんだよねぇ。
このとき友人は
- 靴下が面倒だからサンダル履いてるんでしょ
- それとも他に理由が?
と思いながら次の発言を待っています。
なのに、こう言うわけです。

そりゃ寒いよ。
そりゃそうだww
じゃあ靴履けよww
聞き手の予想を裏切ると笑いが取れます。
これがオチです。
説明が苦手な人がオチを作れないワケ
しかし、説明が苦手な人は聞き手に「この話はどこにつながっているんだ?」と思わせています。話が長すぎたり、話題があちこちに飛ぶせいで、話の展開を予想できないのです。ない予想を裏切ることはできません。
その結果、何を話しても「…で?」です。
特徴5:準備しても、本番でド忘れする
よく「話す内容をメモしておきましょう」と正論を言う人がいますが、実際は難しいですよね。
なぜなら、本番になると「話す順番・話す内容」を忘れてしまうから。
たとえ箇条書きでメモを見ながら話しても、いざ話始めるとメモにないことばかり口にします。
その理由は、相手の反応や状況を見て話す内容を決める傾向があるからです。
「説明が苦手」は性格。これがわかると前に進める

はぁ~、自分(アイツ)ってホント頭悪いな
と思うかもしれませんが、それは違います!
そういう性格なのです!
性格が「ピースフレキシブル」の可能性大
うまく説明できない人は「ピースフレキシブル」の可能性大
先ほど紹介した「説明が苦手な人」の特徴は、性格統計学における「ピースフレキシブル」の特徴と概ね一致します。
- 思いついたまま説明してしまう
- 話が長い
- 話が退屈(面白い話をするのが苦手)
- オチが下手(…で?と思わせてしまう)
- 準備しても、本番でド忘れする
- 話しながら話す内容を決める
- 元から順を追って話したいので、話が長い
- 本質や思いを大切にする(全部聞かせたい)
- 理由や経緯が重要なので、結論は後回し
- 相手と状況に合わせて判断する

へー、そうなんですね!
…それで?
大切なのは、性格として一旦受けとめて、それから対策を考えることです。
「性格として受け入れる」が大切な理由は3つあります。
理由1:真正面から向き合える
「アイツは頭が悪い」と決めつけると、仲間外れにしたくなりませんか?
「そういう性格」とわかっていると、相手に向き合えますよ。
理由2:聞く側のストレスが減る
「性格だから仕方がない」と思うと、ストレスが激減します。
例えば、絶対にお礼を言わない人が職場にいるとして、「自分ならお礼する」「なんでそんなこともできないの?」と思うとどんどん嫌いになりますよね。
でも「この人はそういう性格なんだ」と思うと簡単に受容できますよ。
理由3:自分を肯定したうえで改善できる

これが私の性格なのか!
この気づきはとても大きいです。
改善の出発点が「自己否定」ではないわけですから。
また、聞く側も
「お前はバカだ!」VS「そういう性格なんだね」
どちらかと言うと、後者のほうがお互いに幸せですよね。
この後に「改善方法」をお話ししますが、そのときも

A
頭の悪い話し方はやめて、こうしてくれる?

B
性格上、大変かもだけど、こうしてくれる?
ぜひBのスタンスで接してあげてください。
「説明が苦手」をマシにする方法
結論から言うと、「はじめに結論を打ち出す」が答えです。
結論を最初に言うクセを身につけよう
うまく説明できない人は、はじめに結論を打ち出すべし
すごく重要です。
最初に結論を言いましょう。
結論とは「1番大切なこと」です。
正直なところ、他のサイトでも普通に紹介されていると思います。
でも、ここからが少し違います。
最初に結論を言ったら、あとは自由
他のサイトは克服法をいくつも紹介すると思いますが、本記事は違います。
最初に結論を言う。
そしたら、あとは自由です!
どうしてかというと、ポイントは「聞き手」にあるからです。
「これって何の話?」を解決するには
話す側と聞く側に分けて説明しますね。
話す側
説明が苦手な人は、そのままでいいんです。
そういう性格ですから。
大切なのは、聞く側が「意味不明」に陥っているので、これを救済しなければならないという点。
だからこそ、説明が苦手な人は最初に結論を言いましょう。
そうすれば、相手は「結論の根拠を探すため」に傾聴できます。
結論がないと「何の話?」と迷子になります。
聞く側
そして聞く側は、積極的に質問しましょう。話す側も「何について話せばいいのか」が明確になるので助かります。
- 結論は何?
- 要点は何?
- まず結論から話すようにして?
「何の話?」と思ったら、思い切って聞いちゃいましょう。
話し手は「全部言ったのに!」ですから、最後に「…で?」をやられると「やり直しかよ!」です。お互いに不幸ですよね?
結論がわかっていると「話を楽しむゆとり」ができる
結論がわかっていると聞き手は安心して話を聞けます。
なぜなら、真剣に聞かなくても話についていけるからです。
例えば、お笑い番組でその場にいない芸人をいじることってよくありますよね。
これも結論が「だからあの芸人はアホだ!」になると聞き手がわかっているからこそ、面白エピソードに引き込まれるわけです。
トークの流れを無視した発言は「何の話?」となるため、聞き手はジーっと状況把握に努めてしまいます。
例題「冬にサンダル」
最後に、説明が苦手な人の話し方と、改善Verを比較して本記事を終えますね。
題材は「冬にサンダル」です。

冬にサンダル履いてると「寒くないですか?」ってよく聞かれるんだよねぇ。
NGパターン
説明が苦手な人は「なぜその話をするのか」から話し、最後に結論を言います。
つまり、

冬にサンダル履いてると「寒くないですか?」ってよく聞かれるんだよねぇ。
は、これから話すことの「序章」です。
- 靴下をいちいち履くのはめんどくさいから
- 足は鈍感だから冷たくても大丈夫だから
- 聞かれるたびにこの2つを説明している
- だから面倒くさい
「聴かれるたびにこの2つを説明している。だから面倒くさい」が結論ですね。
そんなどうでもいいことを聞かされると「…で?」と言いたくもなります。
OKパターン
最初に結論を言うと、こうなります。

冬にサンダル履いてると「寒くないですか?」ってよく聞かれるけど、寒いに決まってんだろって思う。
「寒いに決まってんだろ」が結論ですね。
結論を最初に言うメリットはこちら。
- そうだよな~と共感が得られる
- 寒いに決まっている理由を聞いてもらえる
- 相手が話の展開を予想できる(オチの準備)
あくまでも「ついで」ですが…
話が上手な人は間の取り方が絶妙です。

冬にサンダル履いてると「寒くないですか?」ってよく聞かれるんだよねぇ。
結論を話す前に、相手に「うんうんそれで?」と思わせています。

そりゃ寒いよ。
これで、そうだよな~という共感が「そりゃそうだw」という笑い話になりました。
まとめ:1番言いたいことは何?結論から言おう!
説明は「相手に理解させる」だと難しいです。
実際、ぼくも説明が苦手です。本当に苦手。つい順序立てて説明してしまいます。
でも相手は「何が言いたいの?」と思いながら聞いているので、反応に困るわけです。
その「無反応」を前にするとパニックになります…
ですので、説明は「追加情報」と考えてみてください。
まずは最も言いたいこと、つまり結論を最初に伝えて、それから情報を伝えていく。
こうすれば、必要な情報を選んで伝えることができますよ。
今回は以上です。