10代・学生のお悩み↓
人に話しかけるのが怖いです。
相手がイヤな顔をしたり、無視されたりしたらどうしようと考えてしまいます。 声をかけるにも何をどう話せばいいのか全くわかりません。
そもそも会話が苦手です。人から話しかけられても話がすぐ終わってしまいます。漫画『古見さんは、コミュ症です。』の初期の古見さんに近いです。
自分から話しかけたり、楽しく会話するにはどうすればいいのでしょうか。
どうすれば自然に話せるようになりますか?
パン
ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。
本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!
本記事を読めば、営業でやっていけるくらいのコミュ力が身につくはずです!
目次
はじめに
実はぼくも人に話しかけるのが怖いと思っていました。ぼく以外にも、たくさんの人が「怖くて話しかけられない」と思っていたはずです。
でもみんな、いつの間にか「何でもない」となって平気で話しかけられるようになっていきます。
例えば、道行くおじいちゃん・おばあちゃんはどうでしょうか。道がわからないと平気で知らない人に声をかけませんか?
つまり、成長の過程で何かが起こり、その結果「話しかけるのは普通のこと」になるんです。例えるなら、最初は1人で電車に乗るのが怖かったのに、今では席に座った途端に爆睡できたり、飛行機にも1人で乗れたりするくらい余裕になります。
ですので、最初の教えは「焦らない」ですね。
本記事では、あなたが平気で人に話しかけられるようになる方法を以下の順番でご紹介します。
- 哲学編
- 礼儀編
- 話し方編
- セオリー編
- 技術編
ですが本記事の内容を実践しなくても、勝手にできるようになると思います。なので気楽な気持ちで読み進めてくださいね。
哲学編:コミュニケーションはサービスだ!
それでは本題に入ります。
まずは「考え方」からです。
自分を変えることは可能?答えはYES
先ほどもお伝えしましたが、ぼくも人に話しかけるのが怖いです。いえ、怖いと思っていました。
そんな自分を変えたくて、世界一人旅に1年ほど挑戦したんですね。
その結果…話しかける恐怖を払拭できました!
今ではどうして怖いと思っていたのかよくわかりません笑
なので、あなたに共感するためにこんな風に想像してみました。
- 周りの人が全員「好きな人」
- 話しかけようとすると心臓バクバク
- 怖くて話しかけられない!
これはキツイわ笑
ですが、ご安心ください。
このような状態でも人に話しかけることは可能です。
その方法とはズバリ、信念を変えればいいのです。
人に話しかけるのが怖い原因「役に立たない信念」
結論から言うと、あなたは自分の信念に縛られています。
例えばこんな風に思っていませんか?
- 相手に嫌な想いをさせてはならない
- 相手に「変な人だな」と思われてはならない
- 相手に無視されてはならない
こういった信念を持っていると話しかけるどころか目を合わせることすら困難です。
まずは信念を変えよう!
ぼくが世界一人旅で学んだことは、世界の人たちは日本人と比べて圧倒的に「他者に心を開いている」ことでした。
あえて悪く言うと、人のことを考えないと言いますか、無礼なんですよ!笑
でもだからこそ、以下のような信念を獲得できました。
- 相手が嫌な想いになってもそれは相手の課題
- 世界は「変な人」だらけ。自分もそれでいい
- 中にはこちらを嫌う人もいる
ですので、あなたも信念を変えてみてください。
- 今までの信念を疑う
- 新しい信念を考えてみる
- 新しい信念を受け入れる
「人にどう思われるか」を気にすると話しかけられませんが、「どう思われてもかまわない」だと声をかけるハードルがグッと下がります。
とはいえ、このままだと失敗体験を多く積んで役に立たない信念を生成してしまいます。例えば「話しかけると迷惑がられる」とか「つまらない話しかできない」とか、そんなのイヤですよね。
ここで大切な考え方を1つご紹介します。
コミュニケーションは「サービス」である、です。
信念:コミュニケーションは「サービス」である
あなたは何のために人と会話するのか考えたことはありますか?
- 情報交換のため?
- 自己アピールのため?
- その場をやり過ごすため?
どの考えも正解です。本人にとっては、ですけどね。
ですので、あなたがどのような考えだろうと否定はしません。
でももし、あなたが「相手を喜ばせるため」と考えるようになれば、あなたのコミュニケーション能力は小学1年生からいきなり博士級に跳ね上がりますよ!
例えば、いつも周りを笑わせるユーモアの塊みたいな人は、普段どんなことを考えていると思いますか?
- お、コレはネタになるな!
- ここでタメて…ここで笑わせる!
- よし、ウケた!
実はこのようにずっとサービスをしています。口を開くのは「相手を笑わせるため」であって、自慢話をするためではない…そういう人だからこそ、周りの人は心から笑ってしまうのです。
あるいはナンパで考えるとわかりやすいでしょう。
想像してみてください。
道行く人に声をかけるとして、下心丸出しの人と、まずは相手を楽しませようとする人を比べた時、どちらの方がうまくいくでしょうか?
後者ですよね。それはもう、圧倒的に後者です。
とどのつまり、人に話しかけるときの心構えは「相手を喜ばせる」が正解ということです。
サービス=相手が喜ぶこと全て
サービスは笑わせる以外にも
- 相手を褒める
- 相手の話に耳を傾ける
- 相手にやり方を教える
- 相手の名前を呼ぶ
などが挙げられます。
想像してみてください。
事あるごとにあなたを褒めて、あなたの話に耳を傾けて、隙あらばあなたを笑わせてくる…そんな存在が身近にいたら、あなたはその人を「親友」と思うのではありませんか?
ですので、隙あらば相手を褒めましょう。笑わせましょう。相手の話に同情し、時には相手の名前を呼んであげましょう。
コレが当たり前にできる人は、人間関係で怖いことなんて何もないのです!
礼儀編:マイナス要素はとことん削れ!
話しかけるための準備として、信念を変えることを提案しました。
続いて、話しかけるための準備第2弾といきましょう。
【体験談】電車の中で起きた惨劇
いつだったか、こんなことがありました。
自宅に帰るために電車に乗ると、他の車両には大勢いるのに、その車両だけガラガラで席がほとんど空いていました。
「え?なんで?ラッキー!」
と思ったら、10秒後には原因がわかりました。
その車両の真ん中辺りの席にボロボロの服を着た太ったおじさんが座っていたのですが、
めっちゃくせぇ!!
と叫びたくなるほどの悪臭を放っていたんですね。たぶんホームレスの方だと思うのですが、最後にお風呂に入ったのは何年前?というレベルでした。
そんなことを考えているうちに発車を知らせるベルが鳴り、40代くらいの女性がこのヤバい車両に駆け込んできました。そしてなんと、悪臭おじさんの隣に座ってしまいました。
遠くから見ていて、この女性の気持ちがわかりましたよ。
く、くさいぃぃ!
でもここで去ったら失礼よね!
こんな感じで耐えていました。本当によくできた女性です。相手の気持ちに配慮して席を移動しなかったのですから!
でも、その代償を支払うことになりました。
次の駅に着いて、その女性はゲロを吐きながら車両から出ていきました。
おじさんの足元にゲロが広がっています…
さて、このエピソードの教訓は何だと思いますか?
知らないうちに会話のハードルが上がっている?!
世の中には「話しかけやすい人」と「話したくない人」がいます。
この悪臭おじさんは下を探すのが非常に困難なほど最低レベルの「話したくない人」です。
実際、車両を見ればみんな逃げていました。結界師かと思うほどに人を寄せ付けません!
ですが、多くの人はこのおじさんをバカにできません。というのは、彼らもまた「話したくない人」だからです。
- 表情が暗い
- 声が低い・小さい
- ダサい恰好
- 姿勢が歪んでいる
- 極端にガリガリ・デブ・マッチョ
こちらは話す意思があるのに、相手が「遠慮したい」と思っている…
ハッキリ言って、話しかける前から失敗しています。
では、どういう人が「話しかけやすい人」なのでしょうか?
「この人とは話したくない」と思われないために
先ほど挙げた「話したくない人」の特徴を1つずつクリアすればいいのです。
- 表情が明るい・笑顔が多い
- 相手が聞き取りやすい声
- 少しだけ上等な恰好
- 正しい姿勢
- 普通の体型・体型に似合う格好
こんなことで話しかけられるようになるの?
それが、なるんです!
自信は見た目や体型から生まれる
自信がある人は大抵、ファッションにこだわりがある人だったり、日々筋トレに励んでいる人だったりしますよね。
これは、「周りからカッコいい(かわいい)と思われているだろうな」と思っているからです。
つまり「良く思われるに決まっている!」と思えるのです。
人に話しかけられない人は「悪く思われたらどうしよう」と思っています。
この気持ちの差をしっかりと想像してみてください。
あなたはどちらのメンタルを獲得したいですか?
何か1つ改善してみよう
まずは1つだけ改善してみることをおすすめします。
必ず成功体験を得られます。
そしたら自信が出てきます。
効果があるとわかれば、次から次へと改善したくなるでしょう。
・声に自信がない→相手が聞き取りやすいように意識する
・見た目に自信がない→体型に似合う着こなしを意識する
・ものすごく太っている→ダイエットを始める
これらの努力は必ずあなたの自信につながります。
あなたは「話しかけやすい人」になるうえに「話しかける自信」も手に入りますよ!
話し方編:心の奥底に雑談の源泉あり!
ここまでは話しかけるための準備についてお話ししてきました。
- 相手を喜ばせることを念頭において会話するべし
- 相手に話したいと思ってもらえる自分で在るべし
ここからは、実際に話しかけるためのコツについてお話しします。
実際のところ、こんな風に悩んでいませんか?
話の広げ方がわからない!
グズグズ悩んで結局何も話せない!
声をかけるにも何をどう話せばいいのかわからない。
だから「話しかけられない」という訳ですね。
でも実は、「何を話すか」よりもずっと大切なことが2つあります。
1つ目は、自分がリラックスすることです。
好きな人ほど話しかけられない!
意中の人と会話するのって難しいですよね。これは緊張で視野が狭くなったことで相手の反応が見えなくるためです。
- 変に思われないかな…
- こんなこと言っても面白くないよな…
- 良い話題が思いつかない…
見ているのは相手の反応ではなく、自分の心の声です。
会話も釣りも「情報戦」
会話は釣りに似ています。そのときの天候や時間帯、魚の現在位置、釣ろうとしている魚と自分のルアーの相性など、様々な要因が絡んできます。それらすべてを的確に把握することが「楽しいフィッシング」につながります。
決して「このポイントに行けば必ず釣れる!」というものではありません。
魚と同様、会話も「生もの」です。会話の鉄板ネタなどというものは実はなく、あなたが「相手が喜ぶ話題」を見つけ出す必要があるのです。
ではどうすればたくさんの情報を処理できるのでしょうか?
その方法こそが「リラックス」なんですね。
リラックスすると処理能力が向上します。つまり頭が良くなるのです!
頭が良いと会話のラリーを楽しめますよ。
リラックスする簡単な方法を知りたい方はこちらの記事がおすすめですよ。
https://dakailabo.com/change-tactless
それと、こちらの記事もおすすめです。
セオリー編:相手の不安を払拭すべし!
「何を話すか」よりもずっと大切なことの1つ目は「リラックス」でした。
2つ目は相手の不安を取り除くことです。
【体験談】知らない先輩に声をかけられました
これはぼくが中学生1年生だった頃の話です。
学校からの帰宅途中、自宅まであと少しのところで突然後ろから声をかけられました。
振り向く間もなく隣に並んできたその人はおそらく同じ学校の先輩で、とてもフランクに話しかけてきたんですね。
自宅までの数分間で学校生活や部活のことを聞かれました。
でもこちらはずっと「え?誰?ぼくの知り合い?」とパニック状態。
警戒心から当たり障りのない返事しかできませんでした。
「心の壁」が会話を難しくしている
よく「会話のコツは聞き手に回ること」と言いますが、忘れてはならないことがあります。
まずは相手に「危険人物ではない」と認識してもらわなければ話にならないのです。
先ほどの先輩も、ぼくの様子を見て「おや?」と思ったら、
- 自分は何者なのか
- どうして声をかけたのか
- こちらをどの程度知っているのか
などを説明すべきでした。そうはせず、こちらのことなどお構いなしに色々聞かれても困ります。
専門用語で「ラポールを築く」と言います。
会話が広がらないときは感想を述べよ
相手に質問すれば会話は広がります。質問がキッカケとなって次から次へと話題が移ったり、ちょっとしたことに笑えたりするものです。
でも信頼関係の構築が不十分だと、会話はすぐにストップします。
そういうときは、自分が何者なのか、どんな人間なのかを知ってもらえばいいんです。
1番言いやすいのは感想です。
- 天気が崩れて残念ですよね~
- たまたま入ったお店がすごくおいしかったんですよ!
- ほー、あなたって物知りなんですねぇ!
気持ちを開示すれば、相手も安心して心を開けます。
話題に困ったら感想を述べる。ぜひ意識してみてください。
技術編:YESを引き出せ!
ここまでで会話の出だし対策をご紹介しました。
- まずはリラックスするべし
- 相手の不安を払拭すべし
この2つをクリアすると「何を話すか」という問題は自然に解決します。
次は、会話を膨らませるためのコツについてお話ししますね。
人は同意されることが大好き!
人と会話するとき、お互いの意見が違う話題を選ぶのはNG行動です。
まずはお互いの意見が一致している話題を選びましょう。そして共通点を強調しながら、つまり「私はあなたと同類です」というメッセージを伝えながら会話を広げるのです。
そうすれば、会話は山火事のごとく燃え広がっていきます!
コツは、YESを言わせるように話題を選ぶことです。
何度もYESを言わせよう
話し上手な人は、相手に何度もYESを言わせます。すると相手の心理は肯定的な方向に動いていきます。
この肯定的な気持ちが、あなたとの会話を「楽しい」とか「もっと話したい」という気持ちになるのです。
- 学年1位になったってホント?!
- アイツってさあ~…(陰口)
- 来期はあのアニメ始まるってさ!
ぼくも本ブログで「~する方法を知りたいと思いませんか?」と質問しまくっています。もちろんYESを引き出すためです。
パン
独りよがりな記事にならないようにいつも気をつけています。読んでくださるあなたと同じ空間にいるつもりで執筆しています。
先ほどは「話題に困ったら感想を述べる」と言いましたが、「話題に困ったらYESを引き出す」も加えると雑談マスターになれますよ。ぜひ覚えておいてください。
まとめ:スカイダイビングのごとく、恐怖の先に飛び込もう!
「はじめに」でもお伝えした通り、本記事の内容を実践するまでもなく、平気で話せるようになる日が来ると思います。
ではいつその日がくるのかというと、それはあなたが「大きなこと」に挑戦をしたときです。
挑戦は怖いものです。でもだからこそ、こう思えるのです。
あれくらいのことができたんだ。会話なんて何でもない!
「会話」も、あなたにとっては大きな挑戦かもしれません。
でも挑戦すれば、成功しようと失敗しようと「これくらい何でもない!」と思えるようになります。
なのでぜひ自分を変える挑戦をしてみてくださいね。
今回は以上です。