人から相談されたとき、どう答えればいいのかわからなくて困ったことはありませんか?
結論から言うと、相談者が求めていることは、次の3つのうちのどれかです。
- 背中を押してほしい
- 話を聞いてほしい
- 解決方法を教えてほしい
本記事では、
- 相談されるのが苦手な4つの理由
- 相談者が喜ぶ答え方(コツ5つ)
- 相談者が求めている3つのこと
についてお話しします。
パン
ぼくは伝え方コミュニケーション検定の『上級者』です。
本やセミナーで学んだヒューマン・スキルを実践しながら情報発信しています!
本記事を読めば、相談者の期待に的確に応えられるようになりますよ!
目次
相談されるのが苦手な4つの理由
相談されても、コメントに困りますよね。
この苦手意識は、言ってみれば英語ができない人の「アメリカ人と遭遇したくない心理」と同じです。
それでもビシッと相談に乗るために、まずは「どう答えればいいのかわからない」を細分化して状況を把握しましょう。
- 相談されても嬉しくない性格
- 責任を負いたくない
- 負担を負いたくない
- 答えにくい分野の相談
それぞれ解説しますね。
理由1:相談されても嬉しくない性格
上手く相談に乗れないのは、性格が「自分軸」だからかもしれません。
自分軸とは?
「自分」を優先する性格。自己実現や目標達成に喜びを感じます。
「相談されても困る」と感じやすいです。
相手軸だと?
一方、「相手軸」は人の役に立つ=喜びです。
相談されるとむしろ「うれしい」です。
あなたは自分軸で「相談は受けたくない人」なのかもしれません。
理由2:責任を負いたくない
助言するとき、少なからず責任を感じるものです。
相談には乗るけど、自己責任だよ
という突き放しができない人は相談=重荷です。
理由3:負担を負いたくない
「相談」にも色々あります。
- 話を聞いてほしいだけ
- 解決方法を教えてほしい
- 何かやってほしいことがある
面倒見のいい人は自己犠牲レベルで助けてしまいがち。だからこそ「負担を負いたくないから相談しないで」となります。
理由4:答えにくい分野の相談
よく知らない分野だと、相談に乗りづらいです。
例えば、多くの人は“同性愛”の相談をされても困るでしょう。相談者の気持ちも、立場も、考えうる未来も、想像できないからです。
以上の4つの「どう答えればいいのかわからない」を解決する方法を紹介します。
相手の気持ちが全快!相談に乗る5つのコツ
次は、ぼくが普段意識している「相談に乗るときのコツ」を5つ紹介します。
- 相手の性格に合わせて答える
- 相手にない視点を指摘する
- 「相談者が間違っている」とみなす
- 手を貸すときは負担にならない範囲まで
- 愛だよ、愛!!
コツ1:相手の性格に合わせて答える
本記事のラストで解説します。
すごいのを教えるので、どうぞお楽しみに!
コツ2:相手にない視点を指摘する
相談の成否は、相談者の死角を照らせるかどうかにかかっています。
正論や一般論だと表情は暗いままです。
例えば、ある人が不注意でペットの犬を死なせてしまい、毎晩泣いているとしますよね。
ごめんね…ごめんね…うう~泣
このとき、気持ちに共感するだけでは相談者を救えません。
いかにして「相手が知らないこと」を指摘できるか。コレが相手の気持ちを上向きにする秘訣です。
- 知恵袋ではペットを死なせた相談が多いよ。
- 犬も輪廻転生するよ。
- その子の死を無駄にしないためには?
誤解を恐れずに言うと、何を言ってもいいです。「新しい着眼点」に意識が向いた時点で、あなたは十分に役に立っていますから。
そして「相手にない視点を指摘する」は次の「コツその3」につながります。
コツ3:「相談者が間違っている」と見なす
話を聞くときは、一部でいいので相談者を否定しましょう。全肯定だけは絶対にNGです。
普通はこんな発想しないと思います。
これはあくまでもぼくの意見です。
理由は少なくとも3つはあります。
理由1:「間違っていた」だと前に進めるから
失礼ですが、あなたはどんな時に人に相談しますか?
落ち込んでいるとき・悩んでいるときではありませんか?
では、どうして「この状態」に陥ってしまったのでしょうか?
…「間違っていたから」であってほしいですよね。
もし、
あなたは間違ってない。よく頑張ったよ。
とやってしまうと、気持ちは救われますが、希望も無くなってしまいます。
自分はよくやった。だから、もうあきらめよう…
それなら、間違いを指摘したほうが前に進めると思いませんか?
そうか!だからうまくいかなかったのか!
間違いに気づく=大きな希望です。
ぼくは恋愛相談をよくされますが、相談者が犯したミスを解説します。「でもそれだと、相手は(ネガティブな気持ち)を感じると思うよ」とズバッと言うわけです。
すると相手は「たしかに!!」となり、後悔しながらも前に進めるようになります。
理由2:ネガティブ・インパクトを食い止めるため
「やっぱり私は正しいんだ!アイツが間違っているんだ!」←コレを防ぐためです。
その場しのぎで相談者の味方をすることは、不満の正当性を認めることです。人は正当性を認められると、被害者ヅラして色んな人に吹聴します。愚痴を堂々とまき散らすわけです。
「全肯定」はまさに火に油を注ぐ行為です。
あなたの気持ちはわかるけど、あなたのココが間違っていると思うよ。
こうすれば、ネガティブ・インパクトを食い止められます。
理由3:勇気づけるため
相談者はだいたい「自信がない人」です。
そんな相手に、
そうなんだ。
自信がないんだね。
と言って「ふーん」とやるのと、
それは違う!
あなたなら絶対にできるよ!
と否定して励ますのとでは、どっちのほうが「相談してよかった~!」と思えるでしょうか?
価値ある相談は「相手は間違っている」という前提が必要だとぼくは思います。
コツ4:手を貸すときは負担にならない範囲まで
相談を受けるときは、自分が損しないこと
コレは絶対に押さえて欲しいルールです。
自己犠牲レベルまで行くと、怨みや後悔につながります。
仮に1000万円ある人が友人に500万円貸して「連絡がつかなくなった」としたら、どう感じますか?
財産を半分も失った!!
絶対に許せんっ!!
相談に乗るときはリスクを冒してはいけません。「これくらいなら」と思える範囲で相談に乗りましょう。
このルールさえ守っていれば、健全な人間関係を維持できますよ。
コツ5:愛だよ、愛!!
真面目な話、1番大切なのは愛です。つまり、手放しで相手の成功を望むことです。
- 損得勘定はしない
- 自分の都合を考えない
- 自分のエゴを押し付けない
ポイントは「相手の今を大切にすること」です。
未来はなるようになる!
今の気持ちに従えば間違いない!
結局のところ、未来はなんとかなるんです。気持ちがプラスなら何でもOKなんです。
だから相手の「今」を大切にすべきです。
パン
日本一の納税者、斎藤一人さんの「私は愛と光と忍耐です」を心の中で唱えると聖人化しますよ。ぼくはよく唱えています!
相談者は何を求めているのか?鉄板の「3つの目的」
最後に、相談事を攻略する最大の秘訣を紹介しますね。
ズバリ、相談者が求めていることを事前に知っておくことです。
相談者はあなたに何を求めているのか?
実を言うと、ぼくは相談者が期待していることを最初から把握しています。相談がスタートした直後には、言うべきことがだいたい決まっているのです!
その理由は、性格統計学の上級を受講したから。
相談に乗るのがめちゃくちゃ上手くなりました!
知識があれば、誰でも的確に返事できますよ。
「的確に返事する」とは?
「的確」とはつまり、相手が「その言葉を聞きたかった!」とつい反応してしまう、そんな言葉を投げてあげることです。
意見の押し付けは、かえって「口やかましい・うるさい」となるだけですよ。
相談者の目的「3つのうちの1つだけ」
人は相談するとき、次の3つのうちのどれかを期待しています。
- 背中を押してほしい
- 話を聞いてほしい
- 解決方法を教えてほしい
相手は上記のどれを期待しているのか?
コレさえわかれば、あとは「相手が欲しがっている言葉」を伝えるだけ。けっこう簡単です。
逆に、相談者が求めていることをわかっていないと、反感を買います。どれほど懸命に相談に乗ってもです。
- 好きな人に告白したい←話を聞くだけの友達
- 話を聞いてほしいだけ←意見を押し付ける親
- 具体的に知りたい←応援しかしない上司
あなたならどう感じますか?
「相談の目的」は性格でほぼ決まる
実は、相談の目的は、その人の性格とリンクしています。
ビジョン←背中を押してほしい
ピース←話を聞いてほしい
ロジカル←解決方法を教えてほしい
それぞれの特徴(理由)を簡単に解説しますね。
ビジョン:背中を押してほしい
ビジョンは臨機応変な性格なため、話しながら考えを整理します。相談相手に求める役割は「とりあえず聞いてほしい」です。
なので、アドバイスはそこまで求めません。話しながら「できる」と確信できるアイデアを探しているので、「いいね・できるよ」で背中を押してあげるのが正解です。
ピース:話を聞いてほしい
ピースは共感を求める性格です。「相談したい」は経緯・背景・気持ちを共感してもらいたいということ。要するに親身に話を聞いてほしいだけです。
なので、アドバイスしてもすぐ反発されます。「どうしたらいいと思う?」と聞かれるまでは傾聴と共感に徹するといいでしょう。
ロジカル:解決方法を教えてほしい
ロジカルは滅多に相談しません。自分で考えて行動する、いわば「自己完結」する性格だからです。
相談するときは、解決方法がどうしても見つからないときだけです。相談されたら具体的にアドバイスしましょう。
まとめ:相手の性格がわかっていると聞く側も楽になる!
相手は答えを求めているのか?
それとも、ただ聞いてほしいだけなのか?
この違いを見抜ける人は相談を受けても絶対に失敗しません。
ではどうやって相手の性格を見抜くのか?
その方法は本ブログをお読みいただくとわかるようになります。
本記事を面白いと思った方は、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
今回は以上です。